息子のWISC検査結果を聞いてからはや3ヶ月。発達障がいに関するいくつかの本を読んで工夫しているつもりでしたが、なぜか空回りな日々。最近、家庭の中はギスギスした状態が続いていました。
そんな時に図書館でふと手にしたこの本。まさに今の私に必要な内容を、ちょうど良いタイミングで読むことができました。
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医学博士、小児精神科医である著者の長年の臨床や研究の経験から、育児困難に陥る親や、その親が原因で精神面や発達障がいのような問題を抱えてしまう子ども達について書かれています。
例えば、自己肯定感の低い親に育てられると子どもも同じように自己肯定感が低くなったり、親自身のトラウマが子どもを育てにくい子にしまっていたなど。発達障がいと疑われるような行動も、実は家庭内の何らかのストレスによって生じている場合もあるようです。子どもの育てにくさや問題行動は結果であって、その原因は親や環境によるものも大きいようです。
親の育児困難にはいくつかのタイプがあるそうで、私は「強迫・不安タイプ」と「抑うつタイプ」に該当しそうです。「~でなければならない」という固定観念や理想の子どもに執着していたかも。私が頑張れば頑張るほど家族は反発し、家庭は緊張感のある状態になっていたのでしょう。
実は最近、息子の反抗で悲しくなる出来事があったのですが、原因は私にあったのだなと省みることができました。小学生までは普通の明るい家庭だったのに、中学生になってから他県への引っ越しやコロナ禍が重なったとはいえ、私は「子どもを優等生にするいい親にならなければ」と肩に力が入り過ぎていたと思います。
今はただ、周りの人に感謝して人付き合いを大事にできる大人に育ってほしい。そのためには自分が家族に対して愛情を注いで見本にならなければと思います。